まえにtwitterで反響がおおきかった ブログにも書いとこう
*宮武外骨「滑稽新聞」絵葉書500枚強が ボストン美術館のサイトでハイ・クオリティ閲覧可能になってるよ |
美術館の検索結果からは大画像までいちいち手間がかかる(そのかわり細部まで見られるけど) ので以下まとめ
*ダウンロード用絵葉書詰め合わせzip (2つ) *mediafile(1つ 同内容 Click here to start downloadをクリック) |
*これは何?という読者へ
ネットに溢れるコラージュパロディエログロナンセンスのおもしろ図版ネタ画像、 100年まえのアレと思えば間違いないです 描いた絵師もわからなかったりするし
縦読みAA(アスキーアート)シュルレアリスム、表現弾圧を盾に取った表現手法から最近じゃ「元祖2ちゃんねらー」言われてるらしい
「宮武外骨のプロデュースした雑誌の中に、『滑稽新聞』に次ぐヒットを飛ばした『絵葉書世界』がある。 絵葉書ブームに商売の可能性を見出だし、別冊定期増刊として明治40年に『絵葉書世界』を創刊した。 |
自分が外骨を知ったのはかれ再評価の先駆けとなった「学術小説 外骨という人がいた!」
学術小説 外骨という人がいた! (ちくま文庫) | |
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*滑稽新聞どんな新聞
たとえば明治37年、日露開戦直後の検閲自主規制の風潮下に訴えていわく
「秘密外の○○ |
伏字が伏字になってない
また、もとは怪しい薬売から出資金詐欺で身を立てて大阪市会議員となった実在の有力者、
野口茂平をズバリ「詐欺師」と紙面で斬首、その首を毎号毎号晒したりとやりたい放題
とうぜん筆禍訴訟や発行停止は日常茶飯事 外骨そもそも23歳初入獄の逸話からして可笑しい このひとぜんぜん反省してない
後年、獄中で「何をしていましたか」と聞かれた外骨は「せんずりばかりをやっていました。せんずりでもやらぬと体が保ちませんよ」とケムにまいたが、人一倍の精力を持て余した外骨はマスターベーションしているうちに、研究熱心からいろいろな方法をあみ出した。 |
ところで「過激にして愛嬌あり」宮武外骨は、ここんとこ反権力関係のインテリに、その「過激」のみとりあげられること多い人物でもあります
いまYou Tubeで見られる「知ってるつもり」宮武外骨特集の副題は「命がけで真実を追究したジャーナリスト」
オリバー・ストーンの映画じゃあるまいし だいたい親孝行とか彼の仕事とどう関係あるの
こと我が国の近代に「反骨」「反官僚」を旨とするジャーナリストなんざ掃いて捨てるほど居るなかで、
いまなお外骨が取り沙汰されるゆえんはその「愛嬌」、
お色気、判じ物、江戸情緒 余技付録としてあらわされた色とりどりの「滑稽新聞」絵葉書はどれをとっても愛嬌たっぷり
【左:足の裏から見た美人】 【右:尻子玉を餌の河童釣】
宮武外骨の人物像、Wikipediaの他には「日本風狂人伝」が詳しいです 上 中 下
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*ネットで公開されてる外骨本
まずオススメしたいのは「通俗心理奇問正答」
「失敗したとき頭を掻くのは何で」「近親結婚なぜまずい」「野蛮人が赤色を好むわけ」
「縦書き和文数字は一二三と横並び、横書き欧数字はⅠⅡⅢの縦並び 何故」「便所に猥褻落書きをする心理」等々
なかでも可笑しいのは「美醜の標的と裸體女」の項
○若い女が変死すると、新聞はたいてい「美人の轢死」「美人の投身」と書くけどアレ怪しい |
能のない芸人物書きがいま同じ題材を扱ったとしても、○で止まって◎に及ばない
原理に立ち戻って考えている、その雑談のおもしろさ
宮武外骨の編著本、他には見づらい探しづらいで有名な近代デジタルライブラリーでげんざい20冊が読める→[著者=“外骨”]で検索
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「好きになった」メモ: ネットの長文をワン・クリックで速く読む方法
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