via 空想ラビュリントスのブックマーク
昭和最強の批評家 小林秀雄のすばらしい講演音源がimeemで聴けるよ
itunesかAmazonとおしてダウンロードで買えるみたい
最近CDが出たものの、長くカセット販売のみであって、自分もちょぼちょぼ揃えてました
これメッチャクチャ面白いのよ いやマジで ここにも貼っておいたけど、初めての方には「信ずることと考えること」をおすすめ ユリ・ゲラーの話から経験科学、インテリゲンチャの批判にうつるうちにだんだんはなしが盛り上がってくる
「信じるってことは責任をとることです 僕は間違って信じるかもしれませんよ 万人のごとく考えないんだからね僕は 僕流に考えるんですから勿論僕は間違います でも責任はとります それが信ずることなんです だから信ずるという力を失うと、人間は責任をとらなくなるんです |
熱を帯びてその口調は江戸っ子そのもの 鎌倉で大酒飲みつつ青山二郎に中原中也、大岡昇平、河上徹太郎、白州正子を囲み朝から晩までああでもないこうでもないとやりあっていた「青山学院」卒業生 論談の才が遺憾なく発揮されて痛快 後半の質疑応答も可笑しい
いまなぜ青山二郎なのか
著者: 白洲 正子; 新品 ¥420
1974年、この講演を引き受けた小林は、古今亭志ん生の録音を繰り返し聴きながら、自分のしゃべり方のスタイルを決めたとか (そういえばいま、志ん生もesnipsで試聴できるよ)
敗戦後すぐの発言に
「利口な奴はたんと反省するがよい。私は馬鹿だから反省なぞしない」 |
*予備校の先生から聞いた話
左翼学生時代 夏の日にビールを空けつつ「小林はけしからん」と仲間内で怪気炎 一発殴ってやろう、とみんなで小林秀雄宅へ赴いた 一応、手土産に持って行ったスイカを、玄関先の小林先生「おお」といきなりパックリ割ってむしゃむしゃ食べ始めた
「で、なんだ諸君 どんな話だ」痩せっぽち、だが驚くほどフランクな老人で、けっきょく全員オルグされて帰ってきたそうな
小林秀雄、まず一冊なら「考えるヒント」
考えるヒント
著者: 小林 秀雄; 新品 ¥590
個人的に一番シビれるのは初期評論です
小林秀雄全作品〈1〉様々なる意匠
著者: 小林 秀雄; 新品 ¥1,785
教祖の文学――小林秀雄論――坂口安吾
「好きになった」メモ: You Tube超能力者ユリ・ゲラーのアルバム「ユリ・ゲラー」
4 件のコメント:
相変わらずの面白いネタに楽しませてもらってます。小林秀雄いいっすね!ちょっと手出してみようと思います。やっと『野望としての教養』購入しましてちょぼちょぼ読んでます。
浅羽通明の本はブックガイドとしても読めて、その辺ありがたいよね 視界が広がる楽しさ
あと、さぼてんさん 大岡昇平の「俘虜記」って気に入ると思う 米軍捕虜収容所のドキュメント
またそのうちゆっくりのみましょう
ちょうど茂木健一郎さんがご著書のなかで、小林秀雄さんの講演中の口調が、彼の文体よりずっと軽快だった、と紹介していてずっと気になっていたのですが、思いがけずこちらで同じ講演を聞くことができました。シェアリングありがとうございます。
人生に疲れたときや迷いが生じたときは、やはり小林秀雄せんせいの講演を聴くに限りますね。人生については、誰しも考えざるを得ないテーマですが日本の思想家で小林秀雄せんせいほど、人生の深みについて思索された人物はいないのではないか?と想います。これも、とどのつまりはそれだけ人生の苦難を経験し乗り越えてきたということなのでしょうね。
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