「好きになった」: スーパーマーケットに閉じ込められた少女と犬のやったこと

洗剤のパッケージよりもほんのちょっと小柄だったおかげで、ロージー・ボール（4歳）は実に楽しい夜を過ごせることになった。

1950年8月17日　ボストン近郊ロクスベリーのスーパーマーケット、Blair's Foodlandの閉店時刻。
ロージーと愛犬スキッピーは、最後の店員が鍵を閉めるまで食品棚の裏へ身を潜めていたのだ。

via LIFE MAGAZINE

ひとっコひとりいなくなり明かりの消された大型店舗　まさに消費社会真夏の夜の夢　名画「ゾンビ」を思わせる無敵のシチュエーションである　

読者よ君ならまず何をするだろうか

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イの一番に彼女が向かったのはアイスクリーム売り場　夏だし　

1.あらゆる味のアイスを混ぜては舐め、余りをスキッパーに投げてやる

2.バナナをふた房、でかい葡萄をひと房試食

しかし現実は世知辛い　ちびっこギャングの強奪劇はショーウィンドウから丸見えで、驚いた通行人が通行人を呼んで人だかり
みなさん図々しい餓鬼を窓越しに、ここが50年代のアメリカらしいところだが、覗き込んでは手を叩きイエーイエーの大騒ぎと相成った

上の写真はロージーがギャラリーの歓声になんとなく応えている様子　アイスに夢中　昭和天皇ばりですね

3.ロージーはショーウィンドウの窓枠に紙コップを並べ、観衆の頭数分、試飲のつもりか、ジュースや何かを注いでみせる
彼女が酒売り場に向かう途中、ついでにレジスターにも注がれた

4.引きずってきたウィスキーの栓をひねってみるがひらかない　
ト、神妙な顔付きで酒瓶を床に立て並べ始めた　どうやら、というか、明らかに、彼女は客を前にボーリングをやってみせるつもりだ

あわやの瞬間、通報を受け戻った店員におさえられ、残念ロージーの腕前は披露に及ばなかった
ロージーは解放され鍵はしっかりかけ直された　野次馬はそれぞれの家に帰った　

「おなかいたい」とロージーの弁　でも父親にさんざひっぱたかれて、それどころではなくなった
上の写真がロージーの親爺　賠償しめて15ドル

父の愛の鞭もどこ吹く風　ロージー・バールにはひと月のちも悔悟の念が全く見られない
是非あの夜をもう一度、最初からやってみたい、とのこと

ofellabuta　(Hugo Strikes Back!)　ノムラさんのあたらしいtumblr、deroli経由で知ったこの一件、はじめのポストは*htumblr
元記事はLIFE1950年9月4日号の「Rosie In Foodland」

アイ・ラブ・ルーシー＋長くつ下のピッピみたいに嬉しい話　ご当人ぜんぜん反省していないところが素晴らしい　バッド・ガールぶりに震えがきそう

事件後の他写真でも、ありありとカメラ目線を意識しているロージー・パールは典型的なお調子者　
生きてれば64歳か　いま何をしてるのかしら