敷居の先住民 「情報提供求む。」
上はマルチ商法にひっかかった友達を救いたい、ついては問題の会社、
PCJ(プライムコミュニケーションジャパン)という会社について情報提供を呼びかけているエントリです
これ見てちょっと思いだしたことを書く
ソーシャル・ネットワークの最大手、mixiに、民事裁判の相談コミュニティがあるのよ
現役の弁護士や有志が悩めるトピ主にアドヴァイスする
生々しい話が聞けて面白い 去年の今頃よく出入りしてたのね ある晩、2時過ぎにこんなトピックがたった
「児童虐待の疑いがある日記について」
相談の主は30代前半、3児の父親で内容はこんな感じ
「さっき、たまたま見つけてしまった、知らない方のmixi日記の内容が、どうやら児童を虐待しているようなのです」
「その人の名前は出しませんが、夜中に泣き出す子供(乳幼児)を思い切り蹴って静かにさせた、とか、憎くて仕方がない、
騒いだ罰としてご飯抜き、オムツを取り替えない、などと書いていて」
「何とかしなくては、と真剣に思いました いったいどうしたらいいでしょう」
1000人以上メンバーかかえて夜も賑わってるコミュニティだから、普段は弁護士なり煽り、どっちにしろ2つ3つはレスがつく
「こうしたらどうですか?」または「ここできくことじゃねーだろ」
気になって何度も見直したんだけど、2時間たっても新着がないので自分が書き込んだ
「こういう問題に明るいわけではありませんが、オレなら親に直接メッセージを送ります 以下例文
『はじめまして。突然のメッセージをお許しください。 私は○○と申します。
mixiのコミュニティを辿っているうち、偶然××さんの日記を拝見し、
お子さんのしつけにご苦労なさっていること、同じ親としてお察しします。
赤ん坊は無力な存在で、親の愛情と献身が無ければ何も出来ません。
きげんが悪ければ泣きわめき、部屋中を散らかして、大小便を垂れ流す。全くイライラさせられますよね。
私もカッとなって手を上げようとしたことが何度もありますが、そのたびに思い直しました。
何もわからない赤ん坊を殴って、心が歪んでしまったらどうしよう?
将来にわたって卑屈な子になってしまったら、親として取り返しが付かないのではないだろうか?
事情を知らない人間が差し出がましい口をきいて、申し訳ありません。
ただ、××さんの日記を読まれ、ひょっとすると、「児童虐待」と受け取る方もいるかもしれません。
http://welfare.cside21.com/abuse.htm
もし、××さんが、ご自分のお子さんを可愛いと思えないのであれば、そういった悩みを受け付ける機関もあります。
http://www.apca.jp/mother.htm
子供は社会の宝です。決して親だけで育てられるものではないと思います。
お辛いときには、一度ご相談なされてみてはいかがでしょうか?
わたしも子供をもつ身です。お力になれるかも知れません。よろしければお気軽にご相談ください。
また、立ち寄らせてもらいます。』」
長いだろ?下書き書いてるうちに他の人がレスつけてて「通報するしかないんじゃないですか?」
「mixiの運営に通報する、ってどうなんでしょう」「むずかしい問題です。どこまで立ち入っていいんでしょうね・・・」
しまいにトピック立てたご当人が
「・・・私も、出来たらなるべくかかわりあいたくない、というのが本音です」
一応、せっかく書いたんで上の例文は書き込んどいた 返事はありませんでした
「何とかしなくては」←→「かかわりあいたくない」
どっち?って問えば後者だろうね オレだってかかわりあいたくねーよ 不幸が伝染りそうだ
「しない善よりする偽善」だっけ?こういうのを「しない偽善」っていうんだろうな
じゃあさ、はじめから「何とかしなくては」なんて言わなきゃいいじゃん けっきょく何にも出来ないんでしょ?
参考URL貼ったのはオレだけで、ROMってるであろう弁護士は全員スルー
当たり前だよな 誰が誰を訴えるの?民事とぜんぜん関係ない
今もその可哀相な子は馬鹿親に殴られてるのかもしれない どうなったのかは知らない
ネットの向こうの薄情と臆病に腹が立ったけど、オレだって他人のことは言えない
URLを貼って素人手紙の書き方講座をやっただけだ 寝転がっていても出来ること はたから見れば暇潰しみたいなもんだよ
親に虐待されている子は本当に哀れだ 虐待を知った外部の者が助けなくても咎められないんだから
誰かを「救いたい」「何とかしたい」って情は尊いと思う でも、何とかしたけりゃ本気で相手にかかわらなくちゃなんない
話は戻る
上の情報提供求む。で心配なのは、
いくら情報があったとしても、こちらに本気でかかわる覚悟、加えて相手に聞く耳がなければ、実質ゼロなんじゃないかってこと
マルチ商法にひっかかるひとは情報なんて欲しがってない どうしようもない毎日を塗り替えてくれる誰かが欲しいのよ
虐待の件で「何とかしなくては」とmixiのコミュニティに書き込んだひとだって、情報なんて欲しがってない 虐待の主だって欲しがってない
みんな、本気で、誰かが何とかしてくれると思ってるんだよ
「彼らがアムウェイに行っちゃうのは、隣人である俺達とその社会が、偽善的で、酷薄で、不甲斐ないからなんだから。
俺達はネットワークビジネスに負けっぱなしなんだよ。」
ぼうふら漂遊日記より
地獄のマルチ商法
著者: 大下 英治
悪徳商法マニアックス
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