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2007年11月10日土曜日

veoh フェデリコ・フェリーニ「フェリーニの道化師」1970年

北野武が「あの夏、いちばん静かな海。」を「ソナチネ」を撮る以前、
つまり、たけしの映画は芸人の道楽と思われていた頃に
好きな映画を問われた彼は、必ず「フェリーニの道化師」を挙げていた 

「道化師」?まだ観てない

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自分はフェデリコ・フェリーニの不思議な映画が大好きで、北野武の作品同様、その殆どを観ています
両者は全く似ていない その似てなさが気になってレンタルにセルビデオDVDにずいぶん「道化師」を探したが見つからなかった 
幻の作品といったら大げさだが、日本ではパッケージになっていないのね TV用フィルムだから?

だもんで日本語字幕つきの「フェリーニの道化師」が、こうしてネットで観られてありがたい
最高傑作「アマルコルド」と「インテルビスタ」の中間みたいな半ドキュメンタリー
監督フェリーニ自身もバンバン出てくる 



「フェリーニの道化師」1970年 元動画(要ログイン) veoh解説

大雑把に言えば、フェリーニの映画はどれも自伝のヴァージョン違い 
観客は覚める寸前の夢のような、恐ろしい記憶の迷路を遊んでいるうちに元いた場所がわからなくなる仕組み
その語法を確立したマスターピース「8 1/2」を試写会で見た植草甚一は、横に座っていた淀川長治にこう言った
「淀川君、映画はこれでおしまいだ これ以上の映画は出てこないだろう」

B00005GB9C フェリーニの8 1/2【字幕版】

「道化師」はなかでもかなりマジメな映画で、それはフェリーニの道化師への愛がマジメなものだったからでしょう
「サーカス?お客さん、俺も忙しいんでね」と吐き捨てるタクシー運転手を、道化師みたさに入院先を抜け出す瀕死の老人を
伝説のピエロの貴重なフィルムが目の前で灰になる一部始終を、あっさり滑稽に描いて寂しい映画でした

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