Untitled (Chicago)1959-61年
via fyama
「写真のひとつの面白さってのは「途中」を撮る事にある。それはもう、「一回しかない」ということだから。」The PHOTOGRAPHER/石元 泰博 写真を語るより
石元泰博の生まれは1921年サンフランシスコ 3歳の年高知に移り、高校卒業後渡米、戦時中は収容所に入っていた写真家 作品
Tokyo, 1994
こちらでインタビューが読めます 空き缶の話が面白かった
「撮影していたころはずいぶんと目に付いたもんだけれど、自動販売機の脇に空き缶入れが置かれるようになったせいか、最近は道に缶が落ちてないんですよ。それから葉っぱにしても、もう思うようには撮れなくなった。」The PHOTOGRAPHER/石元 泰博 写真を語るより
1989-1993
このあいだ
古本市のついでに浅草寺に初詣に行ったっけ、ヒトがぞろぞろ並んでまして
しょーがない、時間潰すか、と境内の屋台入ったのよ
焼き鳥とビール頼んで、灰皿あります?って聞いたら、店のおばちゃんが「ウチは灰皿ないのよ ここ、ここ」ト床を指す 床全体が灰皿なわけ
何だかこういうの懐かしいね
25年前の東京じゃ、プラットホームは吸殻だらけだったし、野良犬がたくさん居て、角を曲がると突然出てきて噛まれるんじゃないか、とめちゃ怖かった 電柱のあちこちにでっかく「赤面恐怖」真っ赤な字の張り紙があって、怨霊退散のお札だと思ってた、そういう話を連れとしましたよ
年を経て気が付くといつのまにかなくなっているものっていっぱいあるでしょう
平民新聞の平民さんと呑んだときに、「いま、池袋じゃ銭湯がバンバン潰れてるんですよ」「東京に戻ったら近所の二軒がなくなってて、風呂入るのににどんだけ歩かされるんだよ、と」客、いないの?「うーん どうなんだろ」潰して貸したほうが儲かるんだろうね
こういうのって、犬が怖くなくなったり、風呂付きの部屋に住んでしまえば見えなくなっちゃう風景でしょ 「そういえば」と、のちに思い出すたぐい
坊さんの説教じゃないけども、森羅万象「一回しかない」「途中」なわけで、それがあんまり寂しくて、ひとは写真を撮るのかも
シブヤ、シブヤ
著者: 石元 泰博; 新品 ¥3,990
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