としゆき「道を歩いているとさ、面白い事ってたくさんあるよね」
80年代こどもだった人たちにとって幻の漫才師、といえば「象さんのポット」 佐藤利行と宮野一志、二人はこの間ほとんど体を動かさない 上の引用は1983年のもの
ひとし「ありますね」
としゆき「この前なんかね、横浜駅の西口にダイヤモンド地下街ってあって、あそこの入り口のところに、人がボーっと立っている」
ひとし「うん」
としゆき「おかしいな、何かあるんじゃないかなと思ったんだけど、俺ダイヤモンド地下街の方に買い物があったんで買い物をして一時間くらい経って戻ってきても、まだボーっと立っているんだよね」
ひとし「うーん」
としゆき「おかしいな、何かあるんじゃないかなと思ったんだけど、俺ステーションビルの方に買い物があったんで買い物をして一時間くらい経って戻ってきても、まだボーっと立っているんだよね」
ひとし「うーん」
としゆき「何だ、おかしい、きっと何かあるんじゃないかなと思ってその人のところへ行ってコンコンって叩いたらね、棒でした」
ひとし「……俺にも同じような体験がある」
としゆき「うん」
ひとし「おかしいな、何かあるんじゃないかなと思ったんだけど、俺ダイヤモンド地下街の方に買い物があったんで買い物をして一時間くらいして帰ってきても、まだボーっと立っている」
としゆき「うん」
ひとし「おかしいな、何かあるんじゃないかなと思ったんだけど、俺ステーションビルの方に買い物があったんで買い物をして一時間くらいして帰ってきても、まだボーっと立っている」
としゆき「うん」
ひとし「おかしい、これは何かあるんじゃないかなと思って、その人の肩をとんとんと叩きましたら、消えちゃいました」
としゆき「幻だったんだね」『お笑いスター誕生!!』名鑑より
この時点で既に「オイオイ」「そんなわけないでしょ!」のツッコミがいない ボケたらボケっぱなしズレたらズレたまま 平気で長い間をとって、「そういうことって、あるよね」ダウンタウンに松本人志が二人いて、両方起き抜けみたいな感じ 「象さんのポット」には浜田がいない ここが一番大事なところだけれど、二人は共に横浜の映画学校のひと 関西の強いアクがない 師匠の影も感じられない
象さんのポットは「ニュー・ウェーブ漫才」と呼ばれていた のちビシバシステムが、シティボーイズがあとを継いだシュール&ナンセンス、かつ体温の低いお笑いは、今だったらPOISON GIRL BANDなのかなぁ でもツッコミ・ゼロってわけにはいかないよね シティボーイズだって大竹まことがいるし
象さんのポットは客を選んで毎回実験しているところがあった 「お約束」なんざ恥ずかしくて出来ない 芸能人になりきれない 笑える笑えない、より先に「これ一体どうなの?」と見る側に異物を突きつけてくる
参考にYou Tube貼っとこう
ツッコミどころかオチさえ放棄した「BUGがでる」いがらしみきおのギャグ漫画に、松本人志が強い影響を受けたと聞いて、象さんのポットはどうだったんだろう、と考える 自分にとって三者は前衛 同じジャンル 象さんのポットはそのパイオニアだったと思っています
BUGがでる
著者: いがらし みきお;
以来25年間 お笑い好きの間で「象さんのポット」伝説は囁かれ続けたけれど、表舞台でその名を聞くことはなかった
話はグッと近くなる
あざけり先生、台風きどりでモーポトリンという映像集団を知ったのは半年ほど前のこと
素人まがいの棒読みに、スッキリできないままズンズン近寄ってこられる不快な笑い 既視感あったものの、ブックマークしてこのブログの前身tumblrに貼っただけだった ドーモどっかでみたような・・・
モーポトリン「男の表裏」2005年
謎が解けたのは昨日の話 「象さんのポット」でググって知った 長髪、青いパーカーの人が「としゆき」佐藤利行さん 時生今日人と名を改めて、現在、「モーポトリン」主宰者となっています
日本電脳穿隊サイト You Tube「モーポトリン」検索
すげえぇええええええ!!!! 全然変わってねぇ、ってか前より面白くなってないか
棒読み&切り返しショット 小津安二郎への敬意と悪意に、ああ本来映像畑のひとだもんなぁ、と感慨しきり 「わかりやすくする」ためのツッコミは不在のままに、空しい対立と苛立ちのリアリズムを表現するには映像のほうが向いている
「モーポトリンMaopotolin」の何とも知れんイヤな感じと突き放される妙な後味は「じみへん」中崎タツヤのファンにもおすすめしたい 「鰐渕君の頭脳戦」や「娑婆」、自分は長いものほど好みです
SINGING IN THE LINE 時生今日人さんのボイスブログ
『お笑いスター誕生!!』名鑑 「象さんのポット」のネタがイイ量読めます
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