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2008年4月28日月曜日

ネットで試聴できる小林秀雄講演集「信ずることと考えること」



via 空想ラビュリントスのブックマーク

 昭和最強の批評家 小林秀雄のすばらしい講演音源がimeemで聴けるよ
itunesかAmazonとおしてダウンロードで買えるみたい




















 最近CDが出たものの、長くカセット販売のみであって、自分もちょぼちょぼ揃えてました

 これメッチャクチャ面白いのよ いやマジで ここにも貼っておいたけど、初めての方には「信ずることと考えること」をおすすめ ユリ・ゲラーの話から経験科学、インテリゲンチャの批判にうつるうちにだんだんはなしが盛り上がってくる

「信じるってことは責任をとることです 僕は間違って信じるかもしれませんよ 万人のごとく考えないんだからね僕は 僕流に考えるんですから勿論僕は間違います でも責任はとります それが信ずることなんです だから信ずるという力を失うと、人間は責任をとらなくなるんです 

 そうすると人間は、集団的になるんです 会がほしくなるんです 自分でペンを操ることが、信じられなくなるからペンクラブがほしくなるんです ペンクラブは、自分流に信じることはできないです クラブ流に信じるんです んなこたないですよ クラブ流に信ずるからイデオロギーってもんがあるんじゃないか そうだろ?自分流に信じないからイデオロギーってもんが幅をきかせるんです だからイデオロギーは匿名ですよ常に 責任をとりませんよ」

「左翼だとか右翼だとか、みんなあれイデオロギーですよ あんなもんに「私」なんてありゃしませんよ 信念なんてありゃしませんよ どうしてああ徒党を組むんですか?日本を愛するなら? 日本を愛する会なんてすぐこさえたくなるんですよ 馬鹿ですよ 日本てのは僕の心の中にあるんですよ 諸君の心の中にみんなあるんですよ 気がつかないだけだよ こんな古い歴史を持った国民がね、じぶんの魂の中に日本を持っていないはずがないですよ」
 
 熱を帯びてその口調は江戸っ子そのもの 鎌倉で大酒飲みつつ青山二郎中原中也大岡昇平河上徹太郎白州正子を囲み朝から晩までああでもないこうでもないとやりあっていた「青山学院」卒業生 論談の才が遺憾なく発揮されて痛快 後半の質疑応答も可笑しい

410137905X いまなぜ青山二郎なのか
著者: 白洲 正子; 新品 ¥420

 1974年、この講演を引き受けた小林は、古今亭志ん生の録音を繰り返し聴きながら、自分のしゃべり方のスタイルを決めたとか (そういえばいま、志ん生もesnipsで試聴できるよ



 敗戦後すぐの発言に
「利口な奴はたんと反省するがよい。私は馬鹿だから反省なぞしない」
 頑迷な保守派と名指されて、その大きすぎる影響力と才気走ったスタイルにアンチがたくさんついた男でもあります 

*予備校の先生から聞いた話 

 左翼学生時代 夏の日にビールを空けつつ「小林はけしからん」と仲間内で怪気炎 一発殴ってやろう、とみんなで小林秀雄宅へ赴いた 一応、手土産に持って行ったスイカを、玄関先の小林先生「おお」といきなりパックリ割ってむしゃむしゃ食べ始めた 
 「で、なんだ諸君 どんな話だ」痩せっぽち、だが驚くほどフランクな老人で、けっきょく全員オルグされて帰ってきたそうな    



小林秀雄、まず一冊なら「考えるヒント」

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個人的に一番シビれるのは初期評論です

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教祖の文学――小林秀雄論――坂口安吾

「好きになった」メモ: You Tube超能力者ユリ・ゲラーのアルバム「ユリ・ゲラー」

4 件のコメント:

さぼてん さんのコメント...

相変わらずの面白いネタに楽しませてもらってます。小林秀雄いいっすね!ちょっと手出してみようと思います。やっと『野望としての教養』購入しましてちょぼちょぼ読んでます。

ヒサミチ さんのコメント...

浅羽通明の本はブックガイドとしても読めて、その辺ありがたいよね 視界が広がる楽しさ

あと、さぼてんさん 大岡昇平の「俘虜記」って気に入ると思う 米軍捕虜収容所のドキュメント

またそのうちゆっくりのみましょう

marinco さんのコメント...

ちょうど茂木健一郎さんがご著書のなかで、小林秀雄さんの講演中の口調が、彼の文体よりずっと軽快だった、と紹介していてずっと気になっていたのですが、思いがけずこちらで同じ講演を聞くことができました。シェアリングありがとうございます。

西川くん さんのコメント...

人生に疲れたときや迷いが生じたときは、やはり小林秀雄せんせいの講演を聴くに限りますね。人生については、誰しも考えざるを得ないテーマですが日本の思想家で小林秀雄せんせいほど、人生の深みについて思索された人物はいないのではないか?と想います。これも、とどのつまりはそれだけ人生の苦難を経験し乗り越えてきたということなのでしょうね。

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