皆さんご存じのHugo Strikes Back! おとつい、このブログの新宿オフ会に参加して実に愉快に過ごした僕であるが、ボトルワイン二本目あたりから酔いつぶれ前後不覚に陥った 目を覚ませばひとり朝の自室 後頭部に得体の知れない黒い粉、カサブタ状の欠片がびっしり張り付いている 頭を揺するとポロポロ落ちた 何これ
チョコ？かつぶし？ 帰路の記憶が消えている うあー髪、べとべと
己も泥酔者とはいえ、いちおう電車を乗り継ぎ階段を昇り降りして我が家に辿り着いたわけで、その足取りを考えればチョコはおかしい かつぶしも怪しい
アアー、酔った酔った、と帰り道に寝っ転がった先 暗いベンチや草むらの陰に、うまい具合に鰹節の削りかすが落ちているだろうか チョコレートが撒かれているだろうか
通常、そういった場所で酔漢が踏むのは反吐、ないし犬猫の糞ではないだろうか
風呂場にしゃがんで、その、何だかよくわからない黒いものを洗い流しつつ考えた 飲み会後半の記憶がない
わたしは生まれついてのお調子者だ、よく知りもしない相手にも、酔えば平気で馴れ馴れしい男だ 新入社員に「××選手」気のある女性に「きみ、ムネ、でかいねー！」くらいのウザさは持っている おしぼりで首の裏まで拭くし、飲み屋で2ちゃんねる語をよく使う
「来たー」とか「乙ですた」「逝って良し」大声で
しかし なんだかんだゆうても僕も大人 夕べのオフ会はだいたいみなさん初対面 私主宰の催しでもなし、泥酔はあきらかに非常識 それに、あッ、と気づいて財布を開けば、案の定中身が減ってない メールで確かめたらHugoさんに酒手を出してもらっていました 「次のオフで奢ってくれればいいですよ」 ご迷惑おかけしました ありがとうございます 同席の方、無礼があったらお許しください
いろいろ飲んだり食べたり喋ったり、他所のテーブルに丸聞こえな大きな声でヒサミチさんがおまんこだのちんこだのを連呼してる内に終電の時間が来たのでお 開きに。僕は見送りついでにJRで池袋まで行き、駅近くの漫画喫茶で宿泊。久しぶりにワインをガバガバ飲んだ（ボトルを4本か5本ぐらい開けて、その大半 を僕とヒサミチさんが飲んだ） |
うわぁああああ
記憶をなくしたという記憶 友人知人の言を信じれば、酔って素っ裸で踊ったり、意中の娘の名を叫び、笑って泣いて反吐をついたこの自分 それって自分と思えない 酒の精に取り憑かれている 単なる反応の集合に思える
キョクタンな話、もしそいつが罪を犯したり、誰かを殺めたとしたら、酔いの醒めた自分は責任を感じられるかどうか怪しい 悪びれるつもりはないけれど、自覚なしに罪は償えない 自分つーのは「自分の記憶」なのね
ホラーの大家スティーブン・キングは幼少時、線路でいっしょに遊んでいた友人が列車に轢かれるのを見ている そのまま家に帰ったキングは、家族から友の死を知らされた
あなた、あの子と一緒にいたんでしょ？
「ショックだった 何も覚えていないんだ その日の記憶が何もない」
講演でこのエピソードにふれた聴衆のひとりが指摘するに
「でも、あなたはその日について、自作で繰り返し語っています」
「ザ・スタンド」や「IT」、「スタンド・バイ・ミー」のこと
悪夢の種子―スティーヴン・キング インタビュー 著者： ティム アンダーウッド, チャック ...;
この空白はやっぱ怖い あとから肝を冷やしました もう酒やめた、といいたいところですが、この次はおとなしくしています これにこりずに皆さん誘ってください（特に女性）
写真、謎の番号646-607-5550についてはスレッドがたってました アメリカ大都市の電柱に貼ってあるらしい かけても留守電メッセージ、とのこと
＜追記＞ このポスターについて
「いやらしい死体」のNLWさんからブックマークで教えていただきました
UnionDocsのインスタレーションみたい 前に紹介した寺山修司の街頭演劇に似てるよね
「好きになった」メモ：憎しみを忘れない
｢好きになった」メモ - 顔の工場・他人の記憶
「好きになった」：泣けない2ちゃんねる
｢好きになった」：母はアル中
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